Docker社に行って来た ー 売り上げの4割もSI業社から?

Dockerのコンテナー船
Dockerのコンテナー船

前回のMesosphere社の記事に続いて、アメリカ出張のスタートアップ訪問シリーズの次はDocker。ウェブ系の人間であれば、誰でも聞いたことあるあのDockerだ。

Docker知らない方はいないと思うが、念のために概要だけThinkITの記事を引用させてもらおう。

今、世界中の開発者やIT部門において「Docker」(ドッカー)が注目されています。もともと、DotCloud社(現 Docker Inc.)が、開発者やIT部門をターゲットとしたアプリケーションやOSの開発・配備を行うための基盤ソフトウェアとして開発され、2013年にリリースされました。このソフトウェアは、オープンソースソフトウェアの「Docker」として公開され、その使い勝手の良さから、多くの開発者、IT部門の管理者で瞬く間に利用されることになりました。Dockerは、仮想化ソフトウェアにみられるような性能面での劣化を極力排除したコンテナ技術の採用により、仮想化ソフトウェアに比べ、極めて集約度の高いITシステムを実現することができます。

自分も含め、日本でのDocker認識は確かにこんな感じのではないか。仮想マシンより軽く、使い勝手のいいコンテナー技術を出している会社。


DockerオフィスでのAlan Greary氏
DockerオフィスでのAlan Greary氏

今回はDockerのシニアディレクターのAlan Geary氏に協力いただき、アメリカでの最新動向やDockerの最新情報の話を聞かせていただくことになった。短いランチミーティングということで、今回はフレンドリーな雰囲気が伝わるインタビュー形式にしてみた。

エクマン:数年前からDockerがいきなりデベロッパー同士で熱いキーワードになったが、本当にビジネスとして成り立っているのか?
ギーリー:ええ、お陰さまで今でも会社として急成長しているよ。具体的な数字は言えないが、今のオフィスは実は間も無く退去することになった。年の倍々以上のペースで伸びていて、そろそろ新しいオフィスに引っ越すことになった。

エクマン:なるほど。しかし、コンテナー技術で本当に儲けることが可能なの?個人的に未だに納得していないが・・元オラクル社員としてSUNのSolarisのコンテナー、とそのビジネスの難しさを覚えている。
IMG_0275ギーリー:コンテナー技術そのものはもちろん重要だが、ビジネスにしているのはコンテナーの管理やエンタプライズ向けのサポートやトレーニングなどだ。そして一つ言わせてもらいたいが、Dockerのサービス=コンテナーという認識もう古い。Docker Trusted RegistryTutumなどといったサービスを次々出している。この業界で止まってはいけないので、頑張って新しいもの出しているよw

エクマン:そういえば、Tutumとかもあったね(汗)。日本であまり聞かないかも。Dockerはただのコンテナー技術だと思っているエンジニアが多い気がする。日本でのエバンジェリスト活動の計画はあるのだろうか?
ギーリー:それはかなり難しい質問だ。今現在オフィスもなく、ホームページなども日本語対応していないのが現状。需要の高い順で今グローバルでオフィス開設や社員の募集をかけているが、

すぐには日本に突入するつもり正直ない。

エクマン:それは個人的にかなり残念な情報。需要が見えていない見解を是非とも教えて欲しいのだが・・
ギーリー:ユーザがいないとは言っていないが、まだマーケットとして若干未熟という社内の結論になった。興味を示してもらっているエンジニアが確かに多い印象を受けるが、ビッグユーザやすぐに本格的なビジネスになる話は他の国と比べて少ない。

エクマン:なるほど。日本はクラウド系の技術などはアメリカと比べて数年遅れていると日々感じているが、それだけではない気がする。日本のITの革命を起こすにはSIと付き合わなければいけない事実がある一方、アメリカでは大手企業などは自分の社内ITが強く、比較的に早く新しい技術を取り入れている気がするが、どうだろうか?
ギーリー:SI業界ね・・実は、DockerではSIは非常に重要な存在だ。アメリカの一般的に市場と比べて、我々の多くのビジネスはSI経由だ。

あまり大き声で言えないが、Dockerの4割の売り上げはSIから

Dockerの管理ツール、サポートやトレーニングなどは最も価値を感じてくれるのはSIだと思う。なぜならば、彼らはより安く提案しなければいけないプレッシャがすごく強いので、自分の開発環境などをいかにも効率よく、安くつからなければいけないからだ。

アメリカでのSI業界が好んでDockerを選んだのではなくて、仕方なく安価の提案のために選んできている気がする。

昔のままの開発環境や管理ツールを使っていれば、正直もう案件が取れない。この数年でデベロッパー同士の便利なツールから、SI業界の価格崩壊を駆動する革命的なITツールになったとも言えるだろう。

エクマン:じゃあ、日本にも同じ波が来るという風に考えてもいいのでは?
ギーリー:それはそうだと思う。日本をサポートしないと言わない。協力的なパートナーが現れば、グローバル体制でサポートするし。今アメリカで起きているSI導入が、おそらく2〜3年後日本にも来るだろう。日本ではすでにクリエーションラインという1社の正式的なコンサルティングパートナーさんがいる。確かにIBMのBluemixやSoftlayerもやっていたはず・・

Dockerオフィス
Dockerオフィス

エクマン:ここまでの話をまとめさせてもらいたい。アメリカではDockerはただのコンテナーではなく、管理ツールやトレーニングやエンタープライズサポートなども提供している会社になってきた。そのケイパビリティがSI業界のコスト削減にも繋がって、今の売り上げの4割にもなっている。この波はおそらく何年後に日本にもやってくるであろう。
そして、直近日本ではオフィスを作るつもりはないが、クリエーイションラインさんのようなパートナーがこれから増えてくるであろう・・・という理解で問題ないか?
ギーリー:今日は残念ながら時間の関係でカバーできないトピックが多いが、日本市場とアメリカのSI動向はその通りだと思う。


今回の話の非常に興味深かった。Mesosphereに続いてDockerのオフィスに邪魔した感想としては、やはりグローバルを視野に入れていると感じた。Dockerが日本オフィスを開設しないという残念な情報もあったが、SIが半分ぐらいのビジネスにもなっているというショッキングな情報があった。SIの導入があんなに高ければ、日本でも受けるのでは?クリエーションライン株式会社も初めて聞いたが、その後ホームページ調べていたら、かなり面白そうなパートナーさんだなと。これからの活動を期待している!

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